ニッタイ工業株式会社

タイルの品質について Quality of Tile

A

大気中の汚れやシーリング材が雨スジ状に付着した汚れ

大気中の汚れやシーリング材が雨スジ状に付着した汚れ埃、排気ガス、煤煙などの汚れが壁面に付着し、雨水の流れる箇所に集中して筋状に残る汚れで水洗いや拭き取りのみで除去できる。また、排気ガス等の油性成分を含む汚れの場合は、中性洗剤などを併用する。
サッシ回りなどのシリコーンシーリング材に含まれる低分子量成分が、雨水などによって周辺に溶出・拡散し、大気中の塵埃が付着して汚れとなったり、それ自体が汚れとなったりする。洗浄は中性洗剤を用いてこすり洗いすることで除去できるが、再発する場合がある。

B

炭酸カルシウム等が付着した汚れ

この炭酸カルシウムはモルタル、コンクリートの、硬化反応に伴って発生する。多くのものは白華と考えられる。白華の除去には「アクトル」をお使いください。「アクトル」については弊社各営業所にお問い合わせください。

C

無水けい酸が付着固化した汚れ

セメントや大気中に含まれる無水けい酸、炭酸塩、硫酸塩がタイル表面に付着するとそれ自体は透明だが、光の干渉によって、油膜のような虹色に見える「虹彩現象」が発生する。この内、炭酸塩と硫酸塩は、水洗いや希塩酸による洗いで除去できるが、無水けい酸については除去が困難な場合が多い。この種の汚れは、どんなタイルにも発生するが、特に金属光沢のラスタータイルや濃色系のタイルで目立ちやすい傾向がある。

虹彩現象について

虹彩現象とは

タイル表面に極めて薄い皮膜(500〜2,000Å)ができ、虹色に光って見える現象。皮膜は主に、アルカリ分の結晶物(白華と同様の原因による)の場合、タイル表面で乾燥固化したシリカ質(SiO2)の場合などがあります。アルカリ分の主なものは炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等です。特にタイルの吸水性が少なく表面につやがあり、平滑度の高い良質なタイルに生じやすくなります。大気汚染は、虹彩現象にとっても悪影響を及ぼすことが充分考えられます。亜硫酸ガスや炭酸ガスの増加は、アルカリ分の結晶化を促すこととなりますし、また空気中のばい塵、シリカ質の付着物も原因となります。

● アルカリ分の場合、考えられる具体的な原因

  • 浜砂を使用した

    浜砂からくる可溶性塩類(NaCl等)が水分と共に移動し表面に析出します。

  • モルタルの練り水過剰

    浮き水があるくらい練り水が多いと、余った水分がタイル面または目地から抜けなければならず、その時、可溶性塩類を表面に運びます。

  • タイル裏面への水の侵入

    降雨時にタイル裏面に水が侵入すると、その水が抜けるとき可溶性塩類が析出します。タイル裏面にはモルタルを密に充填させ、目地も隙間のないように確実に詰める必要があります。

  • 練り水・洗い水に可溶性塩類が含まれている。

● シリカ質の場合、考えられる具体的な原因

  • 洗い水に含まれるシリカ分

    洗い水の中に溶けているシリカ分が、タイル表面で乾燥固化し皮膜を作ります。井戸水中には特にシリカ分が多く溶けています。

  • タイル表面のセメントの拭き取り不十分

    水分と炭酸ガスによりセメント鉱物が分解し、炭酸カルシウムと加水珪酸になり、タイル表面で乾燥固化し皮膜を作ります。また、タイルの目地や裏面のセメントが同様に分解し、加水珪酸が水に溶け、タイル表面で乾燥固化し皮膜を作ることも考えられます。

  • タイル裏面への水の侵入

    降雨時にタイル裏面に水が侵入すると、その水が抜けるとき可溶性塩類が析出します。タイル裏面にはモルタルを密に充填させ、目地も隙 間のないように確実に詰める必要があります。

  • 大気中のシリカ分の付着

    雨水中に大気中のばい塵(シリカ分)が入り込み、タイル表面で乾燥固化し皮膜を作ります。

虹彩現象が発生した場合の対策として

「クリンストン」による洗浄が効果があります。「クリンストン」については、弊社各営業所にお問い合わせください。

糊残りについて

表紙張り仕様の製品では、紙剥がし時や目地詰め前の糊洗いを必ず行ってください。糊洗いを充分に行わずタイル表面に糊が残っていますと、色むらに見え美観を損なう恐れがあります。また、糊を残したまま目地詰めされますと、洗いがうまくできず目地汚れの原因になります。

● 紙剥がし時のご注意

紙を剥がす際には充分に水を湿した状態で3分ほど放置し、タイル表面の糊が柔らかくなったことを確認し、ゆっくりと紙を剥がして行ってください。

● 目地拭き取り時のご注意

目地詰め後は直ちに拭き取りを行ってください。粗拭き、仕上げ拭き共にスポンジ等、適切な冶具でタイル表面に残った目地材をきれいに拭き取ってください。特に、表面の凹凸の激しいタイルは長時間放置しますと、目地材が取れなくなりますので注意してください。洗いは目地詰め終了後早い時期に水または、薄めた希塩酸を用いて適切な養生と洗浄冶具を使用して行ってください。

白華について

タイル、タイルの目地部分から、白い綿状の吹出物あるいは斑点を生ずる現象です。

● 発生原因

主な原因として、タイルの裏面に隙間があったり壁面に亀裂があり、外部から水が侵入すると発生します。

● 注意事項

発生しやすい部位は、亀裂の下部、窓周りの下 部等水が侵入しやすい所です。このため、水が侵入しないようにすることが重要です。

1)亀裂が発生しないように、亀裂誘発目地を設けること。

2)開口部のシーリングに手落ちがないこと。

3)タイル施工時に、タイル裏面に隙間がないよう完全にモルタルを充填すること。

● 除去方法

「アクトル」をお使いください。「アクトル」については、弊社各営業所にお問い合わせください。

黒色系タイルの施工後の酸による汚れ発生について

陶磁器質タイルは湿式工法施工時の清掃段階で、希塩酸による「洗い」をかける場合があります。黒色系タイルにおいて、この段階で標準施工が守られずにタイルや目地材に塩酸成分が残存した場合に、ゆっくりとした時間の経過と共に目地部に茶褐色の汚れが発生する場合があります。特に白目地をご使用の場合には、汚れが目立ちますのでご注意ください。

要因としては

  • 清掃段階で充分な水洗い、水湿しが行われなかった、または充分な水湿しではなかった。
  • 希塩酸濃度が、指定以上に高かった。
  • 酸洗い後の水洗いが、充分行われなかった。

特に完成後、雨に当たった後に発生が多く見られます。

施工後の清掃時には塩酸分の残存がないよう十分な水湿し、水洗い等、後処置をお願いいたします。

各種標準仕様書の流れ

目地入れ終了

充分な養生

充分な水洗い・水湿し

30倍希塩酸にて酸洗い

充分な水洗い

ブラスト加工タイルの施工後の酸による色変化について

ブラスト加工を施した陶磁器質タイル表面には、表面を荒らすために投射したステンレス球片が一部残存しています。これは金属の破片であり、微視的には強固な力で張り付いています。陶磁器質タイルは湿式工法施工時の清掃段階で、希塩酸による「洗い」をかける場合があります。この段階で塩酸成分が残存金属片と反応し、タイル表面の色を変化させることがあります。特に白色、淡色系のタイルでは、この変化で黄色やオレンジ色の斑点が発生することがありますのでご注意ください。

ただしこの変化は洗いをかけて即発生するのではなく、一定の(1~3日後)時間が必要です。対応策としては、酸洗い前の水湿しと、その後の水洗いを充分に行っていただければ回避できます。ブラスト加工タイルにおいて酸洗いをされる場合は、この点での充分な注意をお願いいたします。

  • 凍害について

    水分が氷となった場合に9%程度の体積膨張を生じます。タイル生地が吸水し、その水分が凍結融解作用を繰り返し受けることによってクラックや表層部の剥離などの破損をおこしてしまう現象です。寒冷地では内装であっても、水掛かりするような箇所(浴室壁面など)では凍害が発生することがありますので、耐凍害性適正マークにて判断してください。水掛かりのない内装であれば耐凍害性適正マークがなくても使用可能です。

    磨きタイルの密閉養生、メンテナンスについて

    施工上の注意点

    磨きタイルを施工養生する時は、接着剤、張付けモルタル・セメントペースト・目地材が充分に硬化・乾燥してから行ってください。充分乾燥させずにプラダン等で密閉養生した場合、タイル表面にセメント等の成分を含んだアルカリ性の高い結露水が付着し、タイル表面の輝度が低下する場合があります。(一度、輝度が低下しますと元に戻すことが困難です)

    メンテナンスについて

    メラミンフォームや化学モップなどを使用しての清掃はしないでください。タイル表面に微細なキズが付きます、またモップ等に付着している溶剤成分により輝度が低下することがあります。(一度、輝度が低下しますと元に戻すことが困難です)タイル表面には輝度を保つ保護層が有りますので、市販のワックスなどの塗布はお避けください。

    日常のメンテナンスは、水や中性洗剤にて雑巾等で拭いてください。
    酸性やアルカリ性の洗剤は使用しないでください。

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