Spot Route 土にこだわる 挑つづける 色にこだわる 焼にこだわる 形にこだわる

⼟を⾒て、焼き⾊を⾒抜く

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⼟を⾒て、焼き⾊を⾒抜く
⼟を⾒て、焼き⾊を⾒抜く

⼟を⾒て、焼き⾊を⾒抜く

タイルづくりの原料となる⼟は、⾃然の産物であるがゆえに、常に同じ性質のものが⼊⼿できるとは限らない。
ニッタイでは、しばしば採掘現場へ出向き、⼟質の確認を⾏う。
職⼈たちは、蓄積された⾃社データを基に、⻑年培った経験とカンで⼟を⾒極め、焼き上がりの⾊を想定。
そして、毎回、試作と微調整を重ね、狙った⾊を出すために独⾃の配合で⼟をブレンドしている。

許容誤差の限界を⽬指す神業的成形技術

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許容誤差の限界を⽬指す神業的成形技術
許容誤差の限界を⽬指す神業的成形技術

許容誤差の限界を⽬指す神業的成形技術

たとえば、幅60mmのタイルにおけるJIS規格の許容誤差は2mm。
しかし、ニッタイでは常に、JIS規格より誤差の少ない製品づくりを⽬指している。
⼟の性質とタイルの乾燥、焼成による収縮率を計算し尽くしたうえで、神業とも⾔える成形に挑み、それを実現させているのである。
そのほかにも、幅400mm⾼さ90mmの⼤形レンガや表⾯にさまざまな装飾を⼿作業で施したプレミアムなタイルなど80余年の歴史で培った成形技術で、多種多様なタイルを⽣み出している。

炎をあやつり、意のままに焼き上げる

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炎をあやつり、意のままに焼き上げる
炎をあやつり、意のままに焼き上げる

炎をあやつり、意のままに焼き上げる

⼟と炎の芸術、陶芸品とも⾔えるタイルは、焼成法によっても⾊が⼤きく変わる。ニッタイでは、燃料を完全燃焼させて焼く(酸化)、あえて不完全燃焼にして焼く(還元)、2つの焼成法の中間で焼く(半還元)、という3つの焼成⽅法を、1つの窯で、しかも機械だけに頼ることなく、独⾃に使い分けている。温度の上昇と酸化、還元をコントロールするのに経験とカン、熟練の技を要するこの⼯法は、国内のタイルメーカーでも採⽤しているところは稀だと⾔われる。これによりニッタイでは、それぞれの焼成特性を活かした複雑で多彩な⾊合いを実現させながら、⼯業製品として均質で⾼品質なタイルを⽣み出している。

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百万個の試作でさらなる⾼みに挑む情熱

ニッタイでは毎⽇テストピースと呼ばれる試験⽚を作成している。
これまでに作成したテストピースの数は、百万個にも上る。焼き上がりの⾊にニッタイでは、まずは試作で徹底的に⾊⾒を確認。いかに機械化が進んでいるとはいえ、気まぐれな炎と⼟から⽣まれるタイルを、すべて、まったく同じ⾊に焼き上げるということは、限りなく不可能に近い。ニッタイの職⼈たちは、⾊差ゼロに挑むべく施策を重ね、製造の各⼯程でチェックを⾏い、さらに太陽光の下で最終的な⾊合いを検証する。その結果、焼き物独⾃の⾵合いが⽣まれ、狙ったものを超える味わいを醸し出す製品が創り出される。

どんな依頼にも「NO」とは⾔わない 挑戦することがニッタイ

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どんな依頼にも「NO」とは⾔わない 挑戦することがニッタイ
どんな依頼にも「NO」とは⾔わない 挑戦することがニッタイ

どんな依頼にも「NO」とは⾔わない 挑戦することがニッタイ

⼟に、形に、焼きに、⾊にこだわり、徹底した品質管理の下で作り出されたニッタイのタイルには⼀つひとつの⾊や形の美しさはもちろん、⼯業製品としての⾼い品質を約束するという、彼らの誇りが息づいている。
そして、原料の調達から製造、販売まで⼀貫して⾃社で⾏うという強みと、80年の歴史で培ったニッタイならではの技術⼒で、どんなオーダーに対しても、決して「NO」とは⾔わない。
挑戦し続けることがニッタイスピリッツであり、こだわりなのである。

昨⽇までなかったタイルを、お客様へ。

CASE 01

技術⼒で課題をクリアし、
⼤型レンガによる繊細で魅⼒的な外観を実現

度重なる検証を経て、
⾵格を備えた表情の⼤形レンガを作り上げる。

校舎の採光と⽬隠しの機能を持たせたスクリーン壁やバルコニーの⼿すり壁などに採⽤されたニッタイの⼤形レンガ。環境と調和し、昼夜の表情の差が印象的で、美しく⾵格を備えた焼物ならではの重厚感が校舎に趣を添えている。課題が多かった⼤型レンガの製造を、原料の粉砕から混合‧混練、成形、乾燥、焼成に⾄るまでの全⼯程において、繰り返し検証。不具合なく製造できることが⽴証されたため、本物件で初めて⼿掛けることとなった。

初めての経験だったが、培ってきたタイルのノウハウが活かせたことは⼤きい。

⼤型レンガの製造は、まさにゼロからのスタートであったが、これまで培ってきた⾊調コントロールのノウハウを活かすことができた。納⼊した⼤形レンガは、還元焼成によるもの。微妙な酸素濃度で⾊合いが変わるため、レンガごとに⾃然な⾊合いのバラツキを表現できる。しかし、空気密度の季節変動により⾊合いに変化が⽣じるため、焼成ロットごとの窯の調整や混合⽐率の確認等を⾏いながら、タイルの⾊をシビアに調整し、微妙な⾊合いの要望にもきめ細かく応えた。

今後も増加傾向にある⼤形レンガには、
さらに注⼒していきたい。

本物件でも採⽤されている透かしレンガ積みは、レンガの隙間をずらして積むことで光と⾵を通し、不定形さが持つ繊細な意匠性が魅⼒的な施⼯法である。本物件も、意匠性の⾼さが前橋市に⾼く評価され、評判も上々とのこと。ニッタイが作る⼤形レンガは、⾊合いはもちろん、他のレンガメーカーより⾼い⼨法精度で、施⼯した職⼈の⽅からもお褒めの⾔葉をいただくほど。⾼い品質と⾊再現性で、ニッタイはこの分野へ積極的な展開を図るつもりである。

  • 事例名:前橋市⽴桃井⼩学校
  • 所在地:群⾺県前橋市⼤⼿町2丁⽬16-4
  • 掲載製品:特別注⽂品(RB21A-400)煉⽡
  • 設計:(株)⽯井設計 施⼯:佐⽥‧⽴⾒‧池下JVほか

CASE 02

迫⼒、⾒映えが違う。
湿式タイルならではの意匠性が魅⼒のテラコッタルーバー

特殊な形状も私たちの技術⼒なら可能になる。

著名な企業だけに⾼い意匠性が求められた本物件。タイルならではの⾃然な⾵合いが醸し出す⾼級感を演出するため、「テラコッタルーバーにしたい」という相談が舞い込んできた。だが、その決して容易ではないニーズに加え、1,372mmの⻑尺ルーバーという越えなければならない⾼いハードルが。しかし、ニッタイには技術⼒ならどこにもひけをとらないという⾃負がある。必ず満⾜していただける製品を提供すると決意を新たにした。

⾃然な⾊幅を表現するために試作を繰り返す。

酸化焼成で作った単⾊の製品をミックスする⽅が簡単だが、中間的な⾊がなく、⾊が⾶んだ印象になるため、⾃然な⾊むらが再現される還元焼成に。還元焼成で狙った⾊合いを表現するのは難しく、⾃然な⾊幅を出すために試作を繰り返したが、筒状の⻑いルーバーで表現するのは困難を極めた。60⾓のルーバー4⾯それぞれ⾊が異なってしまうこともあり、試作を始めてから⾊が決定するまで1年の歳⽉を要した。

さらに特殊な形状のルーバーへの開拓を続ける。

希望どおりの形状‧⾊合いが実現し、クライアントから⼤いに喜んでいただけたテラコッタルーバー。本物件では60⾓(正⽅形)のルーバーを納めたが、豊富な経験を積んだニッタイでは、特殊な形状のルーバーの⽣産も可能になった。もっと⼤きな形状や、意図的に曲げてR⾯に施⼯するようなルーバーも納⼊。
今後も、さらなる⾼みを⽬指し、クライアントの要望に応えられるよう開拓を続けていく。

  • 事例名:読売新聞社 東京本社ビル
  • 所在地:東京都千代⽥区⼤⼿町1丁⽬7-1
  • 掲載製品:特別注⽂品 テラコッタルーバー